離山
ナコウ山

154.4m
352.9m

(静岡県伊東市)

2015. 3. 8

 
直線上に配置

宇佐美駅→登山口→三角点→離山→ナコウ山→砂防ダム→比波預天神社→宇佐美駅

  徳川幕府の草創期、家康、家忠、家光の三代にわたって江戸城の大改革が行われ、大量の築城用石材が伊豆半島から調達されました。 この時の主要な石丁場となったのがナコウ山で、頂上には 「羽柴越中守石場」 の標石があります。
石工たちがあまりの作業の辛さに故郷を偲びながら泣いたのがナコウ山の名前の由来とも言われています。


コース地図





  離山の登山口は分かりにくい。 宇佐美駅から海に向かい、海岸沿いを左に行くと正面に離山が見えてくる。 漁港沿いに進んで行くと 「海つばめ」 の看板がある。 この坂道を登って行く。  







  急な坂が緩やかになり一休みしたくなるころ、カーブの手前の竹林にアルミの脚立が取り付けてあるところがある。 この竹林の中の薄い踏み後をたどって行く。  





  竹林を抜けると踏み後が不明瞭になる。 適当に選んで上を目指す。 まっすぐ登ると直登。 右寄りに登れば少し緩やかに登れる。 刻印石が現れると尾根が近い。  


  尾根に上がったら右が山頂だが、まず左に向かい、三角点を探す。 林の中の少し低い所に四等三角点がある。  







  戻って尾根を進むと再び竹林になり離山山頂。 この先展望台という案内板があったので行ってみたが、木が伸びてしまって何も見えなかった。  







  山頂から左へ下る。 竹林の間から海が見えてきた。  







  竹でできたベンチの所で踏み跡は左へ下っているがここは右に登って行く。 急坂になり、ロープが張ってはあるが木の枝が邪魔をしているところがある。 湿った滑りやすい土なので手放しでは ずり落ちてしまう。  





途中、初島が見えた。


石切り場に到着。







  羽柴越中守細川忠興は、豊臣家から羽柴姓を貰い、35万9千石の大名になった。 忠興の父は、文人武将として有名な幽斎であり、妻は切支丹の熱心な信者であり、洗礼を受けた「ガラシヤ」である。 細川家が切り出した大石の中には T (ティー)があり、この時代、アルファベットの頭文字を刻印するのは珍しい。  





  ここから急坂をひと登りでナコウ山頂上。
三等三角点と方位板がある。
 


  先程の石切り場に戻り、少し遅い昼食にする。  







  ここは広場になっていて景色も良い。 遠くには大室山が見える。 かわいいスミレも咲いていた。  







  山頂を巻いて下ると分岐になる。  左の道をジグザグに下って枯れた沢にでる。 沢を下ると緩やかな広い道になる。 途中左に 「刻印石」 の見学コース入口があったが見送り、砂防ダムの堰堤にたどり着く。  







  階段を下ると道路に出る。 民家の庭に大きな夏みかんの木があり、みかんがたくさん落ちていた。 聞いてみると 「いらないから採って行ってください」 と言うのでありがたく、たくさん頂いたので帰りの方が荷物が重くなってしまった。
少し下って左に狭い道を登ると比波預天(ひはよてん)神社に出る。 ここから宇佐美駅にもどる。
 

コース地図



   

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